映画の感想:グレイテスト・ショーマン

マイケル・グレイシー監督作品。

初監督だそうな。初めてでこんなに大きな作品を任されるなんて凄いね。多分仕事が出来る人なんだろうな。それか凄く人柄が良いか。ネットの顔写真を見ると、あらイケメン。仕事が出来て、好人物でハンサム。しかも作品大ヒット。我が世の春だね。

P・T・バーナムという19世紀のアメリカで活躍した興行師のお話。

主役を演じるのは肉体的演技派俳優ヒュー・ジャックマン

ざっくりとしたストーリーは、身体や出自にコンプレックスを抱える人たちを集めてショーを行い、成功し、挫折し、再び立ち上がる。というものだ。

なので、ベタなお話である。だが、このベタストーリーも『ラ・ラ・ランド』でアカデミー歌曲賞を受賞したベンジ・パセックとジャスティン・ポールのコンビの音楽にのせてミュージカルに仕立てられると非常に見応え(聴き応え)のある作品に仕上がるのだ。

しかし、素敵音楽に高揚させられた気分が一段落し、冷静に考えると。。。

コンプレックスのある人々が立ち上がっていく過程はすがすがしくあるが、それはあくまでも見世物としてのもので、世間に受け入れられたわけではないことに気づく。この作品はマイノリティを認め合うという理想的な社会を謳い上げているようでいながら、実際はそうではないという哀しい現実を突きつけてもいる。