嬉しいな
2010年の南アフリカ大会から、友人のN氏とともに我が家でワールドカップを全試合観戦している。
時差もある。故にもちろん仕事なんてしない。この1ヶ月はワールドカップとともに生きていく。それが、私たち二人のスタンスだ。
全ての試合に見どころがあり楽しいが、母国が勝つことが一番の楽しみであり喜びになる。
2010年。決勝トーナメント初戦のパラグアイ戦で涙を流した。だが、決勝トーナメントまで勝ち進んだことが嬉しかった。
2014年。ブラジル大会。惨敗。一つも勝てずに散った。ドログバに慌てふためき、一人少ないギリシャに勝てず、ハメス・ロドリゲスに粉砕されて夢は消えていった。日本の弱さが悔しかった。
2016年。リオ五輪。手倉森JAPANは初戦で試合開始7時間前にスタジアムに到着したナイジェリアに負けた。そして、その負の流れを止められず予選敗退。悲しいくらい弱かった。
Road To Russia。アギーレからハリルホジッチ。ワールドカップ予選をN氏らとともに見守ってきた。決して危なげないわけではなかったが、出場を決めた。
2017年12月の組み合わせ抽選。同じアジアのイランがスペイン、ポルトガルの同居するB組に入ってくれた。そして韓国がドイツとメキシコの同居するF組に入ってくれた。コロンビア、ポーランド、セネガルのH組。決して楽な相手ではないが、イラン、韓国の絶望感に比べれば、これほど希望の持てる組はない。くじ運はある。
そしてハリルホジッチの電撃解任から西野朗就任。色んな事が起きるが、我々にできることはただ一つ。験を担いで必死で応援することのみである。
6月19日。
近所に美味しくてボリュームのあるとんかつ屋があるということで、ひれかつ定食を食す。
駒込の妙義神社が日本武尊を祀る太田道灌由来の勝ち戦神社として名高いという事で、参拝。
いい結果を結びつける、ということからカツオのふりかけをまぶしたおむすびを作る。
ウインナーを炒める。
定番のチョコレート菓子、キットカットを買う。
私たちが出来ることはすべてやった。
あとは勝利を信じて応援するだけ。
結果は言わずもがなである。
正直、勝てるとは思ってなかった。引き分けが精一杯だと思っていた。
だから、本当に嬉しかった。
験担ぎ。24日もやろう。
奇蹟を呼ぶ男、西野朗。
吉田麻也は言った。「8年待った」
我々も同じである。
だが、香川は言った。「我々はまだ、何も成し遂げていない」
その通りだ。決勝トーナメントへ進出してこそ「奇蹟」と呼べるだろう。
本田に至っては「優勝」が目標である。
さあ、ここからが本当の勝負だ!