アーク

【ネタバレ】

不老不死が現実になるという近未来の話。

序盤、話の展開に全く興味が持てず、これから2時間眠らずに過ごせるだろうかと不安になったが、どうにか堪えた。

プラスティネーション。この映画でとても重要なワードなのだが、これを説明するくだりがつまらなすぎるのが眠たくなった原因。

 

実力者であったはずの寺島しのぶがあっという間に落ちぶれちゃう。

そんな寺島しのぶに拾われた芳根京子なのに、その寺島しのぶの後釜を担い成功者になっちゃう。

で、芳根京子寺島しのぶを追い詰めたと推測される弟の岡田将生とくっついちゃう。

そもそも芳根京子の素性がわからなさすぎる。

色々と釈然としないまま物語は進み、せっかく不老不死を手に入れたのになんやかんやあって芳根京子がそれを手放すところで終幕。

死があるからこそ生きる意味がある。

という結論だった。ハッキリと物語内でそう言ったわけではないが、そういう風に私は受け止めた。

なんとありきたりな。

もっとファンタジーに振りきっちゃえば楽しめたのだろうけど、ここまでリアル路線で進めて、最後の答えがこれだとガッカリする。

石川慶監督、そろそろ楽しい映画を作らないと厳しい気がする。