なにがなにやら
大砂嵐の無免許運転。
ボクシング連盟会長による疑惑の判定。
男子バスケ選手の買春。
女子体操のパワハラ問題。
巨人の選手による全裸乱痴気騒ぎ、窃盗。
阪神のスコアラーによる盗撮。
楽天の選手のドーピング。
今年だけに限っても思いつくだけで、これだけの不祥事がスポーツ界で起きている。鈴木大地スポーツ庁長官が苦渋の表情で会見する姿も見慣れてきた。
私の知らない不祥事報道もあるだろうし、まだ明るみに出ていないコトもありそうだ。
今のムーブメントは女子体操か。
女帝のあだ名が見事なまでに画になっている塚原千恵子強化本部長と未成年選手の勇気ある告発。極めてマスコミ受けする話題で、しばらくはスポーツ紙面を賑わせるだろう。個人的には、コーチの暴力は受け入れても、強化本部長の発言は許せない、というのはいささか理解しがたい。塚原強化本部長が反論するのも当然であろう。
流行りの第三者委員会を設けて調査するというが、果たしてどのような決着がつくか。
スポーツを管轄している官庁は文部科学省で、その文部科学省はワイロで息子を大学に不正入学させたりする人がいるし、JAXA関連でもやっぱりワイロで逮捕されている人がいるし、障害者雇用でも水増し報告しているし(ほぼすべての省庁が同じことをしているが)、いくら鈴木大地が頑張っても監督官庁という立場の威厳はもはやどこにもない。
そもそも、不祥事は起こした当人の資質によるところが大きい。無免許で運転するのは危ないし、人の物を盗んではいけないし、盗撮もしてはいけないし、全裸で騒ぐのは迷惑だし、ルールは守らなければならないし、買春をしてはいけないし、誰かをイジメてはいけない。
人として基本的なことを守れない人々が実にたくさんいるというだろう。
やっぱり、教育からちゃんとしていかなければいけないと思うが、文科省がこのていたらくでは期待できない。暗澹たる気持ちになる。
2年後に東京オリンピックを控えている日本。
「無能」のイメージしかない森喜朗が委員長として仕切っているのが本当に無念でならないが、今夏の猛暑を受けて彼は「サマータイム」導入を叫びだした。
国家事業には違いないが、2週間しかないオリンピックのために、しかも東京でしか行われないのにサマータイム制導入はどう考えても乱暴である。しかも、長年施行してきたヨーロッパでは廃止論が巻き起こっているというのに。
だいたい、5年前にオリンピック開催が決まった時点で暑いのはわかりきっていたこと。2年後に迫ってきてから騒ぎ出すのは、これまで何も考えてこなかったということをさらけ出しているようなものだ。耄碌ここに極まれり、である。
オリンピック大好きなのに。
せっかく東京で開催するのに。
スポーツ界全体でネガティブキャンペーンをしているようにしかみえない。
悲しい。